Remedy

治療内容

当院では包括的歯科治療を基本としています。虫歯、歯周病、歯の根の病巣、失った歯、歯並び、見た目の悪さなど様々なトラブルも、きちんとした治療をすることによって、健康で、快適で、美しい口元をトータルに取り戻せると考えています。
そのため一人ひとりの患者様にゆっくり時間をかけて丁寧に治療をさせていただきます。

今までの歯科治療は歯が痛くなったら、虫歯を取って詰め物を入れて「ハイ終わり!」と言ったように対処(症)療法的な治療が通常でした。
まさに「木を見て森を見ず」なのです。
「歯が無くなったらインプラント!」もこれと変わりません。
しかしこれでは再び問題が起り、口腔内環境の長期安定、維持は期待できません。

当院では主訴の応急(緊急)処置後 診査(歯肉の検査、模型採得、レントゲン撮影、口腔内写真等)→診断、治療計画→カウンセリング→初期治療→再評価→確定治療→メインテナンス
という流れを基本に患者様一人ひとりに合った治療を提供させていただきます。
長期的に安定した治療結果を得るためには、最終補綴物(歯への被せ物)をセットするまえに、プロビジョナルレストレーションといって、一般的に言う仮歯で安定が得られるか様子をみる必要があります。
様子をみる期間は治療部位や量によって違いますが、1〜2ヶ月の場合もあれば、半年〜1年以上も、調整を繰り返しながら安定を図って行く場合もあります。
仮歯で安定が得られないものは、最終補綴物が入ってもいずれ壊れてしまうからです。
逆に言えば、このプロビジョナルレストレーションがうまくいけば、治療の8割は終わったも同然といえます。
その為当院では、被せ直しや、かみ合わせの治療が必要な患者様にはすべてプロビジョナルレストレーションを作製させていただきます。

仮歯??と思われるかもしれませんが、見た目は自然で、長期に使用したとしても審美的な問題がないように作成いたしますのでご安心ください。
歯を失わないための条件には、患者様の日々のケアーと、バランスの取れたかみ合わせが必要なのですが、かみ合わせの問題で、虫歯や歯槽膿漏になることはあまり知られてないのも現状です。
ハミガキも良く出来ているし、定期的に検診にも通われている方でも、ある日を境に突然歯が悪くなってしまう・・・
「歯ブラシは頑張っているのになぜ?」と思われるかもしれませんが、これはかみ合わせのバランスが悪いことで起る咬合性からの問題であることがあります。
かみ合わせが適切でないと、一部の歯に過度の咬合力が加わることで負担が生じます。
この負担により、お口の中には虫歯や歯槽膿漏、詰め物や被せ物の破折や離脱、知覚過敏などのさまざまなトラブルが起こります。
以上のような理由から、当院では1口腔単位での包括的な治療を、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士などが一丸となりチームアプローチを実践しています。


プロビジョナルレストレーションの意義 目的

そもそも、歯科治療の目的とは何でしょうか?
いろいろな見解があるとは思いますが、私は咬合(かみ合わせ)だと思います。
失われた咬合を回復するため、あるいは咬合を守るために行うと考えています。
生活歯(いわゆる神経を抜いていない歯)の歯髄保護
  
歯の表層より、第二層である象牙質まで削りますので、食生活によるあらゆる刺激から歯髄を守ります。また削ることにより、若干なりとも歯髄に炎症を生じますので、プロビジョナルレストレーションを保持させるセメントに鎮静を期待します。
根管、象牙質削面の汚染防止
  

この部分には無数の細管が存在し、ここはもう身体の中なのです。したがって、これらを口腔内で露出させるということは、口腔細菌による感染のチャンスを与えてしまうことになるのです。

審美性不調の防止
  
歯冠の形態を、被せ物がしやすいように削り込むわけですから、 歯の形態が失われますのでそのままだと審美性に問題がでるため、プロビジョナルレストレーションを装着します。
咀嚼能力低下の防止
  
最終的に被せるわけですから、これがないと一時的に噛めない状態となります。
咬合接触関係の保持
  
歯は隣り合う歯、あるいは噛みあう歯と接触することで、その位置を保っているのです。接触がなくなれば、歯はいとも簡単に動いてしまいます。
最終補綴物前段階としての機能性、および審美性のテスト
  
残っている歯とのバランスとか最終的に被せるものの形態とかは、プラスティックの段階ならばいくらでも修正可能です。また、技工士が製作する上での参考となります
支台歯形成後の歯肉の安定
  
最終補綴物は、基本的には歯茎との境目よりも上に辺縁がくるように被せるのが、歯周を守る立場からはいいと思いますが、前歯やポーセレン(セラミック)を被せる場合にはこの限りではありません。
通常歯肉の下1ミリ程度入れ込みます。そうしないと、長い間には歯肉が退縮し、被せ物の境目が見て分かるようになってきてしまうのです。
したがって、歯を歯肉縁下まで削ることになります。この時にいきがかり上、歯肉を傷つけることになります。形成後、傷つけた歯肉の位置までテックを被せておくと、歯肉がきれいに治ってくるのです。